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May 28, 2008

オギャー!! ともう一度 大峯のお話し その4

Oominesannhondou「油こぼし」「鐘掛岩」「覗き」は表行場
もう一つ、裏行場というのがある

積み重なった岩を登り、くぐり、天空を見上げ、間をすり抜け「オギャー」と、生まれ変わる

再生の行
父の身体を飛び出し ! 再び母の子宮から生まれ出る「胎内くぐり」
どうやっても無垢には帰れない、と思うべからず。細胞の記憶のはじまり、受精の瞬間の衝撃を、もしかしたら、たどれるかもしれない、別々の命の肉片に新しきもう一つの命がしたたり入る、その一如

ひょっとすると、裏行場の行の真の姿は、深夜に行われていたのか・・・

限りなく「清浄」に近づくためには、思い知るには、その方が効果的だとおもう。オギャーと声を発するいで口は、もしかしたら真東に向いているのかも。真っ暗な洞穴、冷たく残る氷、手探り。如実に感じていたのに失ってしまった「その時」の記憶・・・大きな力に押されながらも、力をふりしぼって這い出す。ドック、ドック。ドック、ドック。呼吸が激変する。空気が入ってくる。苦しさなのか!? 発しなければ吸い込めない

「オギャー!!」

しかし、生まれ出てもまだ暗い

生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く 死に死に死に死んで死の終わりに冥し

そしてさらに試練は続く
「寒の河原」「天の川」「蟻の戸渡り」と岩場をめぐる
断崖絶壁のちいさなコブをくるりと回る「平等岩」。のぞきの時のようにロープはない。自力。命の重さを感じる、そのころ夜が明けてくる・・・

大峯修行の醍醐味。達成感と満足が訪れる。・・・青空のしたの裏行は爽快感が強すぎる気がする
想像力だけではおよびのつかない時間帯の「深夜の生まれかわりの行」。その話は聞いていない。まだまだなのか

岩の重なる不思議な地形、金剛界と胎蔵界、ひとつにつづく裏と表。生と死の輪廻。いったい誰が見つけ出し、誰がストーリーをつくりだしたのだろう・・・
裏行は山上本堂の裏で完了する

ポケットにはケータイが入っているかもしれないけど、裸一貫、みんないい顔をしてる

写真:風雪に耐え抜いた本堂の柱。きこえます?

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