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February 12, 2015

松浦茜展 MATSUURA Akane 2.10(火)〜15(日)Close to Silence

Matuuraremains

賑やかなしじま 
 

雑踏の中では、うるさすぎて何も聞こえてこない。その中にいることは、限りなく沈黙の中にいることに近いように感じる。ひとつひとつの音は連なり、私の中には何の言葉も残らない。

私は、物事が記憶されていくことで、積み重なった痕跡を描いている。日々撮った写真をコラージュしていくと、それぞれのイメージは意味をなくしていき、輪郭や名前、それをそれと認識できる要素が崩壊していく。例えば、魚の鱗や雨粒の写真を撮ったその瞬間は、それが何であるのか認識しながら撮っているが、部分をトリミングし、コラージュすることで、もはやそれが風景なのか、体内なのか、どこに存在するものなのか、わからなくなっていく。そのようにイメージが更新されていくことで記憶がうすれていくような感覚をキャンバスにトレースし、刻み付けたい。

出来上がった像は、何かを強く主張しているかのようでいて、何も語りかけてはこない。まるで騒音が最高潮に達する寸前の、賑やかなしじまに立っているかのようである。

松浦 茜

Close to Silence

The noise of the crowd stops me from hearing anything. I feel that it is like being close to a limitless silence.

Each sound is connected but no words remain within me. I paint the traces of things that remain in my memory, and as I create collages with photographs that I have taken the meaning of the images disappear. An outline, a name, those recognizable elements are destroyed. For example, the moment I photograph fish scales or raindrops they remain recognizable, however after trimming and making collage they become parts of a landscape or body, they take on an uncertain existence. I want to be able to trace and engrave the fading memory of these changing images on my canvas. The completed image seems to express something strongly, but in fact it says nothing.

I am standing in a noisy silence before the waves of sound reach their peak

MATSUURA Akane

■松浦茜展 MATSUURA Akane 2.10(火)〜15(日)
朝陽が雲間から射し込むときに、地球と空の間の空気がその存在感をあらわにするときがある。
その一瞬は、息をのむうちに過ぎ去り、いつもの風景にもどってしまう。
30、20、10、0, 信号が青に変わり横断歩道で多くの人が交錯する。一人ひとりは目的を持って動いているのだけれど。スレチガイの中でじぶん以外の人の意味合いを知ることは、だれも求めていない。
朝、そして朝。赤、青、赤、青。とりまく風景は何回も更新されてゆく。
客観が主観の表皮に浮き出るように、いくつもの記憶のかけらがそのしがらみからとかれたように流れこむ松浦絵画、賑やかなしじまへ。ギャラリー・モーニング 寺久保吉完
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http://gallerymorningkyoto.com/2015e…/matsuuraakane2015.html
京都芸大大学院一回生。よろしくお願いします。

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February 03, 2015

大前光輝 「消耗しあう孤独な群れ」OMAE KOKI 2.3(火)〜8(日)

Photo

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消耗しあう孤独な群れ

人は、寂しさが原因で命を落としてしまう唯一の生物であると私は思う。
直接的な動機にはならないにしろ、孤独感は時として人の心身に大きく作用する。
そういった状況から逃れるかのように、人はある種の群れをつくる。
動物たちにみられる同種個体の生存・繁栄を目的とした組織ではない、
精神的安堵感を得るためのコミュニティである。
コミュニティの性質は多様で、それぞれに設定されたコードを共有することで
他者とのつながりを認識することができる。
しかし、そのつながりに過剰に執着すると、人は盲目的になり冷静な判断力を失う。
孤独感から逃れるためなら手段を問わないような、同調圧力によって暴走する群れは
端から見るとどことなく不気味に感じてしまう。
そのような感覚を、自分が身近に感じているものの中から切り取り、制作している。

大前光輝

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